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「神に近づいてください。そうすれば,神は近づいてくださいます」。ヤコブ 4:8

神様は祈りを聞いてくれる?

神様は祈りを聞いてくれる?

神様は祈りを聞いているのだろうか,と思ったことがありますか。祈っても問題はなくならないと言う人もいます。神様は祈りを聞いていないのでしょうか。いいえ,正しい方法で祈るなら必ず聞いてくれる,と聖書には書かれています。調べてみましょう。

神様は聞いている

「祈りを聞く方,あなたのもとにあらゆる人が来ます」。詩編 65:2

誰かに聞かれていなくても祈れば気が休まると言う人もいます。でも,祈ると心が落ち着くだけではありません。聖書にはこう書かれています。「エホバ *は,ご自分に呼び掛ける全ての人の近くにいる。ご自分に誠実に呼び掛ける全ての人の近くにいる。……助けを求める叫びを聞[い]てくださる」。(詩編 145:18,19

エホバは必ず祈りを聞いてくれます。私たちに優しくこう言っています。「あなたたちが私を呼び,私のもとに来て祈る時,私は耳を傾ける」。(エレミヤ 29:12

神様は祈ってほしいと思っている

「粘り強く祈りましょう」。ローマ 12:12

聖書には,「絶えず祈り……なさい」,「どんな時も……祈りましょう」とあります。エホバが祈ってほしいと思っていることがはっきり分かります。(マタイ 26:41。エフェソス 6:18

なぜ祈りを聞きたいと思っているのでしょうか。例えば,子供が何かのことで困って,「パパ,どうしよう」と言ってきたら,親はどう感じるでしょうか。親は子供の願いや気持ちを知っていますが,子供が助けてほしいと言いにくると,自分に頼っていることが分かってうれしく思います。エホバも同じです。私たちが祈ると,自分に頼っていることが分かって喜んでくれます。(格言 15:8。ヤコブ 4:8

神様はあなたを助けたい

「心配事を全て神に委ねましょう。神は優しく気遣ってくださるからです」。ペテロ第一 5:7

神様は私たちのことを愛し,気遣っているので,祈ってほしいと思っています。私たちの悩みや心配事をよく知っていて,助けてあげたいと思っています。

聖書に出てくるダビデは生涯中,何度も助けを求めてエホバに祈り,考えや気持ちを伝えました。(詩編 23:1-6)エホバはダビデのことを愛していたので,祈りに耳を傾けました。(使徒 13:22)エホバは私たちのことも大切に思っていて,祈りを聞いてくれます。

「私はエホバを愛する。私の声を……聞いてくださるから」

これは聖書の詩編作者の言葉です。詩編作者は神様が祈りを聞いてくれると知っていたので,前向きになることができました。神様を身近に感じ,悲しいことやつらいことに向き合う力を得たのです。(詩編 116:1-9

神様が祈りを聞いてくれることが分かると,祈り続ける力になります。スペイン北部に住むペドロは,19歳の息子を交通事故で亡くし,深い悲しみに襲われました。助けを求めて何度も祈り,神様に気持ちを全部伝えました。どうなりましたか。ペドロはこう言っています。「エホバは祈りに答えてくれました。仲間のクリスチャンを通して私と妻を慰め,支えてくれました」。

友人からの慰めや支えという形で祈りが聞かれることもある。

祈ったからといって息子が戻ってきたわけではありませんが,祈りはペドロと家族にとって大きな支えになりました。妻のマリア・カルメンはこう話します。「何度も祈ったので,悲しみに押しつぶされることはありませんでした。エホバに祈ると気持ちが穏やかになりました。エホバは私の気持ちを分かってくれていると感じました」。

聖書の言葉や多くの人の経験から,神様が祈りを聞いてくれるということがよく分かります。でも,神様はどんな祈りでも聞いてくれるわけではありません。どんな祈りは聞かれませんか。

^ 5節 エホバとは神様の名前です。(詩編 83:18