正ただしいですか，間ま違ちがいですか

1.   友とも達だちがたくさんいれば，寂さびしく感かんじることはない。

2.   SNSを利り用ようすれば，寂さびしく感かんじることはない。

3.   メールをたくさんすれば，寂さびしく感かんじることはない。

4.   他たの人ひとのために何なにかをすれば，寂さびしく感かんじることはない。

 なぜでしょうか。

•   友とも達だちがたくさんいても，寂さびしく感かんじないとは限かぎらない。

   「わたしは友とも達だちを大だい事じに思おもっていますが，みんなから大だい事じに思おもわれていないと感かんじることがあります。友とも達だちに囲かこまれていても，愛あいされていない，必ひつ要ようとされていないと思おもうと，ものすごく寂さびしくなります」。―アン。

•   SNSを利り用ようしても，寂さびしく感かんじないとは限かぎらない。

   「フィギュアを集あつめる感かん覚かくで友とも達だちを作つくる人ひともいます。でも，フィギュアで部へ屋やをいっぱいにしても，愛あいされているとは感かんじません。有ゆう意い義ぎな人にん間げん関かん係けいを築きずいていなければ，ネットの友とも達だちは命いのちのないフィギュアと変かわりません」。―イレイン。

•   メールをたくさんしても，寂さびしく感かんじないとは限かぎらない。

   「寂さびしい時ときに，友とも達だちからメールが来きていないか，しょっちゅう携けい帯たいをチェックすることがあります。もともと寂さびしいのに，だれからも連れん絡らくが来きていないと，もっと落おち込こみます」。―セリーナ。

•   他たの人ひとのために何なにかをしても，寂さびしく感かんじないとは限かぎらない。

   「いつも友とも達だちに親しん切せつにしようとしていますが，友とも達だちから同おなじように親しん切せつにしてもらってはいません。親しん切せつにしたことを後こう悔かいしてはいませんが，何なにもお返かえしをしてくれないので，ちょっと悲かなしい気き持もちになります」。―リチャード。

 ポイント: 寂さびしく感かんじるかどうかは，考かんがえ方かたしだいです。ジャネットという若わかい女じょ性せいは，「寂さびしさは外そとからじゃなくて，自じ分ぶんの中なかから来くるものです」と言いいます。

 では，友とも達だちがいなくて寂さびしいと感かんじたら，どうすればいいでしょうか。

自じ信しんを持もつようにする。

 「寂さびしさは，自じ信しんのなさから来くることがあります。自じ分ぶんには他たの人ひとに関かん心しんを払はらってもらえるほどの価か値ちがないと思おもっていると，心こころを開ひらいて友とも達だちを作つくるのが難むずかしくなります」。―ジャネット。

 聖せい書しょのアドバイス: 「あなたは隣りん人じんを自じ分ぶん自じ身しんのように愛あいさねばならない」。（ガラテア 5:14）健けん全ぜんな友ゆう情じょうを楽たのしむには，ある程てい度どの自じ尊そん心しんが必ひつ要ようです。もちろんそれは，自じ己こ中ちゅう心しん的てきなプライドを持もつこととは違ちがいます。―ガラテア 6:3，4。

自じ分ぶんを哀あわれまない。

 「寂さびしさは泥どろ沼ぬまみたいなものです。その中なかでもがけばもがくほど，抜ぬけ出だせなくなります。寂さびしさにのみ込こまれてしまうと，他たの人ひとを寄よせつけなくなって，いっそう孤こ独どくになります」。―エリン。

 聖せい書しょのアドバイス: 「愛あいは……自じ分ぶんの利りを求もとめ」ない。（コリント第だい一いち 13:4，5）自じ分ぶんのことばかり考かんがえていると，他たの人ひとにあまり思おもいやりを示しめさないので，友とも達だちになってもらいにくくなるでしょう。（コリント第だい二に 12:15）自じ分ぶんの幸しあわせが他たの人ひとの行こう動どうにかかっていると考かんがえるなら，落おち込こむばかりです。「だれも電でん話わしてくれない」とか，「だれも誘さそってくれない」という考かんがえ方かたは，あなたの幸しあわせを人ひと任にんせにしているようなものです。他たの人ひとに依い存ぞんし過すぎていないでしょうか。

友とも達だちになってくれればだれでもいいとは考かんがえない。

 「寂さびしく感かんじている人ひとは，だれでもいいから構かまってほしいと考かんがえてしまうことがあります。自じ分ぶんは必ひつ要ようとされている，と感かんじたいんです。でも，ある人ひとたちはその気き持もちにつけ込こんで，あなたを利り用ようしようとします。そういう目めに遭あうと，もっと寂さびしく感かんじます」。―ブリアン。

 聖せい書しょのアドバイス: 「賢かしこい者ものたちと共ともに歩あゆんでいる者ものは賢かしこくなり，愚ぐ鈍どんな者ものたちと交こう渉しょうを持もつ者ものは苦くるしい目めに遭あう」。（箴しん言げん 13:20）飢うえている人ひとは，ほとんど何なんでも食たべます。同おなじように，友とも達だちに飢うえている人ひとは，望のぞましくない人ひとでも友とも達だちにしようとしがちです。だれかの言いいなりになることさえあるかもしれません。そうした関かん係けいは普ふ通つうで，もっといい友ゆう情じょうなど見み込こめない，と考かんがえてしまうのです。

 まとめ: 程てい度どの差さこそあれ，だれでも寂さびしく感かんじることがあります。寂さびしいとすごくつらい気き持もちになる場ば合あいもありますが，結けっ局きょくのところそれは“気き持もち”にすぎません。気き持もちはたいてい考かんがえに左さ右ゆうされるもので，自じ分ぶんの考かんがえをコントロールすることは可か能のうです。

 他たの人ひとに何なにを期き待たいするかについても，現げん実じつ的てきな見み方かたを持もちましょう。先さきほどのジャネットはこう言いいます。「だれもが永えい遠えんの親しん友ゆうになるわけではありません。でも，気き遣づかってくれる人ひとは必かならず見みつかります。そうした気き遣づかいがあれば十じゅう分ぶんです。寂さびしさを感かんじないですむからです」。

 こんな情じょう報ほうもあります: 「 友とも達だちを作つくることへの恐おそれを克こく服ふくする」をお読よみください。「寂さびしさを乗のり越こえる」というPDFもダウンロードできます。